福豆と福餅の入った小袋を求める参拝客=松江市八雲町熊野、熊野大社
福豆と福餅の入った小袋を求める参拝客=松江市八雲町熊野、熊野大社

 4年ぶりとなる節分祭の豆まきが3日、松江市八雲町熊野の熊野大社であり、約1000人の参拝客が無病息災を願い、雪の残る境内で福豆と福餅の入った小袋を取り合い手を伸ばした。(林李奈)
 


 新型コロナウイルスの5類移行に伴い、豆まき神事を再開。熊野大社の豆まきは昭和30年代に始まったとされ、福餅や豆が入った小袋を4年前と同じ約1万個を用意した。

 神職が邪気をはらうとされる桃の矢を天と地に放った後、丸山達也島根県知事や熊野高裕宮司ら10人が舞殿から「鬼は外、福は内」と一斉に小袋をまいた。

 参拝客は福豆を得ようと一斉に手を伸ばしたり、落ちた小袋を拾ったりした。子どもたちは「ちょうだい、ちょうだい」と声を上げて福豆をねだった。

 境内では福引もあり、参拝者が運を試し、お神酒や箸といった景品を受けとった。

 家族連れで初めて参加した幼保園のぎの山崎そらちゃん(2)は「豆が拾えてよかった」と笑顔だった。