出雲市多伎町で活動する竹細工やつる籠、わら細工の団体や個人による作品展が23日から多伎文化伝習館(出雲市多伎町口田儀)で始まる。22日は出品者が丁寧に手作りしたわら草履やしめ縄などを並べ、準備をした。26日まで。入場無料。
作品展には伝習館竹細工教室、田儀竹籠つくろう会、室津わら工房の3団体と、つるかご作家・永瀬登志夫さんが出品。竹で編んだコースターや背負い籠、つるの植木鉢入れなど約220点を展示する。
会場の準備では室津わら工房の会員が、自分たちが育てた稲わらを使った正月用のしめ飾り、鶴や亀の置物など50点を並べた。手のひらほどの大きさの草履もあり、作業に取り組んだ玉川恵一さん(85)=出雲市多伎町口田儀=は「わら細工には細かな技術が必要な小さな作品もある。いろいろな作品を楽しんでほしい」と呼びかけた。
(月森かな子)