イギリスの現代アートで最高の栄誉とされるターナー賞に、ネナ・カルーが学習障害(LD)のある作家として初めて選ばれた。「ガラスの天井」を破る画期的な成果と高く評価される一方で、さまざまな議論を呼んでいる。

 カルーは1966年、ナイジェリア出身の両親の下、スコットランドのグラスゴーで生まれた。反復的なモチーフを生かしたカラフルな作品で知られる。自閉症でコミュニケーション...