松江市内で活動する邦楽団体「清音会石橋社中」の弾き初め会が23日、市内のホテルであり、琴、三味線、尺八の優雅な音色が響き渡った。
山陰中央新報社文化センター松江教室で箏(そう)と三絃(三味線)講座を開く石橋清宗さんの主宰する社中会員約30人が、尺八奏者とともに日ごろ磨いた腕前を発表した。
春の野で遊ぶ少女を表現した「摘み草」、雪景色をめでながら茶の湯を楽しむ風情を歌った「銀世界」といった四季にちなんだ13曲を披露。繊細ながらも力強い音色を響かせた。最初の免状を授与された会員や家元から名を受けた会員による演奏もあった。
米国出身で昨年9月に琴を始めた松江市石橋町の外国語指導助手(ALT)、ダンケン・マッティングリーさん(27)は演奏を終え「楽しかった。音がきれいなのが琴の魅力」と笑顔で話した。(小引久実)