能登半島地震の被災地を支援しようと、松江市内の寺院でつくる松江仏教会の有志が2日、善導寺(松江市和多見町)で慰霊と復興を願うイベントを開く。

 能登半島は寺院が多く、約700年の歴史がある曹洞宗の「総持寺祖院」(石川県輪島市)をはじめ、甚大な被害が出た。

 「お寺やお坊さんは災害時に必要とされる公共性がある」と話すのは、イベントの事務局を務める法船寺(松江市鹿島町恵曇)の上野泰裕住職(52)。宗派を超えて支え合おうと呼びかけたところ、松江市内の浄土宗、曹洞宗、日蓮宗、真言宗の13寺院が賛同した。当日は練香作り体験やカフェなどのコーナーを設ける。併せて雅楽を招いた法要を営む。

 イベントの売り上げや寄せられた浄財は日本赤十字社を通じて被災地に届ける。上野住職は「生きることで精いっぱいの人たちがいる。われわれにしかできない活動をしたい」と話した。

 イベントは午後1時~同4時。法要は同5時から。

(林李奈)