認知症のアルツハイマー病新薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」の患者への投与を、鳥取大医学部付属病院(米子市西町)が2月末に始めた。同病院によると、山陰両県の医療機関では初めて。認知症の原因物質の蓄積状況を検査する機器や体制を充実させ、本格的な治療へ取り組む。

 (佐貫公哉)

 レカネマブの投与は、病気の原因物質である「アミロイドベータ」を除去することで、進行を抑えることが狙い。軽度の認知症とその前段階である軽度認知障害(MCI)の人が対象となる。

 同病院によると、投与を受けたのは50代女性で、脳脊髄液検査で軽度の認知症と診断された。...