
―昨年度は不適切事案で行政処分を受けました。
この度の行政処分につきまして、お客さまをはじめ、関係者の方々に大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。
事態を厳粛に受け止め、全社をあげて改善・再発防止に取り組むとともに、顧客保護を再徹底し、信頼回復に努めてまいります。
―1月の能登半島地震では、どのような対応をされましたか。
即日、現地に災害対策本部を置き、食品提供や介護職員の派遣、義援金などの支援をグループ一丸となって行いました。
また、24時間365日、インターネットやLINE(ライン)、電話で連絡を受け付け、被害に遭われたお客さまに迅速かつ適正に保険金の支払いができるように対応しています。
―全国で自然災害が頻発する中、保険会社としての取り組みや役割をどうお考えですか。
迅速さと適正さのバランスを取りながら保険金をお支払いすることがますます求められています。
また災害後の混乱のさなか、被害報告を取りまとめる名目で不当に手数料などを被災者に請求する事案も心配です。啓発を含め丁寧に説明することを大事にしています。
―働き方改革の取り組みは。
1時間単位で休める時間単位特別休暇や、定時にとらわれないシフト勤務を取り入れています。
家族との時間をつくるなど、ライフイベントと仕事の両立を支援しており、男性社員の育児休業も当たり前になるように、柔軟な選択肢で働き続けやすい環境を整えています。

―今後の展開は。
グループのスローガンである「安心・安全・健康のテーマパーク」に資するためのサービスを、変わらず届けていきたいです。
保険による事後の備えのみでなく、地域の皆さんの健康寿命を延ばし、事故の未然防止に貢献できると考えています。
私たちが持っている膨大なデータから導き出せる防災・減災のノウハウを地域の皆さんに伝え、課題解決に寄与することを目指しています。

あらゆる職業にはリスクが伴います。つまり、リスクを扱う私たちの業界は、幅広い業種・業態の相手と協働することができるのです。
保険だけにこだわらず、誰かのチャレンジを支え、共に乗り越えていける。そこが魅力のひとつです。

宮井淳=千葉県出身(47歳)。2023年に現職に就任。
損保労連中央執行委員長を経て、アジア太平洋地域の国際会議の議長をするなど、長年、国際労働運動に携わってきました。
松江は日本のレマン湖。美しく風情があり、静かなる誇りを持っている町ですね。
山陰の日本酒は日本トップレベル、大好きです。
休日はジムに通ったり。悪天候の「松江城マラソン」は大根島でリタイアしてしまいました。