―看護学科の木村与志子専任教員が「国境なき医師団」の活動に参加されています。

紛争地域の中東イエメンで命を懸けた活動をしていることに頭が下がります。居てもたってもいられなくなっての決断だったようです。

死と隣り合わせの日々ですが、目の前の人を助けるという医療の基本を実践されています。3カ月の活動を終えて帰校されたら、学生たちに現地の惨状などを語ってもらう予定です。

刺激を受けた学生たちが国際医療への視野を広げてくれると期待しています。
 

 

―新型コロナウイルスが5類に移行し、地域交流が復活しました。

松江市に誘致された本校は、地域医療に従事する学生の育成に重点を置いています。コロナ禍では人と接することができず、多くの高齢者の皆さんに心のフレイル(虚弱)があったようです。

学生と触れ合うことで心が安定したのではないでしょうか。地域の皆さんとの交流は地域医療へ目を向けることでもあり、これからも継続していきたいと思います。グローバルとローカルの両視点を持つことは大切です。

―月に1度発行の「医の道」と「かわら版」は、学生たちに医療の大切さを説いています。

医の道は40号を超え、私が学生たちに国家試験に臨む心構え、医療人としての意識醸成などを説明しています。トピックなどを盛り込んだかわら版は発行から1年が経過しました。

学生と話をしているときに、載った文章が話題になると、読んでくれているんだとうれしくなります。

 

―2024年度から高等教育の修学支援新制度の対象が拡大されました。受験生にとって朗報です。

本学は、従来から給付、貸与ともに各種奨学金制度が充実していますが、国の支援制度が拡大したのは喜ばしいことです。

また、本校は3年制ですので、4年制に比べてカリキュラムは厳しいですが、学費面では助かり、医療現場にも早く出ます。

より丁寧で親切な教育を心掛け、命の大切さを身に付けた医療従事者を育てたいと考えています。
 

 

医療という職は、世の中がどう変化しても必要とされ、心や体を病んだ人を癒やすという目的がはっきりした仕事で、こういった仕事は他にありません。

自分が必要とされ、役に立っていることを実感でき、私は生まれ変わってももう一度医師になりたい、と思うほどです。ともに医療のために生きていきましょう。

 

 

澤田勝寛=兵庫県神戸市出身、71歳 2014年から現職

神戸大学医学部卒業後、外科医として関西圏の7院で勤務。現在も神戸市内の病院で週2回メスを握る。

顔ヨガや喉の筋トレ、ストレッチなどをルーティン化し実践する「健康オタク」です。 趣味は野菜栽培。


学校法人澤田学園 松江総合医療専門学校HP