―エネルギー業界全体で、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」達成に向けた取り組みを推進しています。

エネルギー事業者にとって「脱炭素化」は避けて通れない大きなテーマです。今後、さらに脱炭素化の観点で企業が評価される時代になるでしょう。

使用するエネルギーを可能な限り、カーボンニュートラルLNG(液化天然ガス)や、カーボンニュートラルLPG(液化石油ガス)に転換してもらうよう、企業に提案したいと考えています。 

―電力事業でも脱炭素化に注力しています。

鳥取ガスを中核としたエネトピアグループでは、新電力会社「とっとり市民電力」が、太陽光やバイオマスなど再生可能エネルギー由来の電気を提供しています。

とっとり市民電力が扱う事業者向けの「クリーン100プラン」と、当社の一般家庭向け「再エネライフ100」の成約を増やすことで、地域の脱炭素化を進めたいと思っています。 
 

 

―都市ガスでは、脱炭素化の切り札として水素と二酸化炭素を原料に作る合成メタン(e―メタン)が注目されています。

2024年度にはe―メタンを製造する実証実験を始める予定にしています。中小のガス会社では先進的な取り組みです。

コスト面などの問題はありますが、将来的な実装を目指します。 

―豪雨や地震など自然災害が相次ぐ中、社会インフラをいかに守るかが社会課題となっています。

能登半島地震では社会インフラの寸断など大きな被害が出ました。

当社では、地震に強いガス導管への切り替えを進めています。エネルギーの安定供給を担う立場として、引き続きエネルギーレジリエンス(災害対応力)を向上させます。 

 

―24年度の営業活動について教えてください。

松江市玉湯町に「エネトピア松江」を開設してから4年になります。コロナ禍で控えていた島根県内での営業活動も強化したいと考えています。

 

 

変化の時代を生きるカギは、持続的な成長を通じて変化対応力を高めること。自分のために、

社会のために、成長することに貪欲であり続けていただきたいと思います。仕事は挑戦の連続ですが、その中で自分を見つけ、成し遂げる過程が素晴らしい経験となります。是非色々なことにチャレンジして下さい。未知の領域での発見が、きっと素晴らしい成果に繋がります。

 

児嶋太一=鳥取市育ち(45歳)32歳で代表取締役社長に就任。

趣味はゴルフとボクシング、音楽鑑賞です。とくにボクシングは最初、健康的なボクササイズから始めましたが、どんどんはまり、今では元プロボクサーのトレーナーと本気で打ち合っています。相手は強いですが、ひるまず向かっていきます!


鳥取ガス㈱HP