能登半島地震の被災地を支援しようと、松江市東出雲町今宮、いまみや工房で28日、地元の窯元や作家の作品を並べるチャリティーイベントが始まった。個性豊かな作品の数々に来場者が見入っていた。イベントは31日まで。
古民家を改修したギャラリーに錦山焼窯元(安来市)や石州亀山焼(浜田市)など県内19窯元の陶磁器や手作り作品千点以上が並ぶ。
米子市の作家・妹川光恵さんは輪島塗を使った人形「灯子」を出展した。山陰と同じ日本海に面する被災地を思い、人形に海の景色を描いた。
ガラスを使ったアクセサリー作りができるワークショップやカフェコーナーもある。来場者は手仕事の温かみを感じるさまざまな作品を手に取って楽しんでいた。
安来市広瀬町広瀬、中村百合枝さん(73)は「被災地を応援するためにもたくさん購入したい」と笑顔で話した。
入場料は無料で作品の売上金は日本赤十字社を通じて寄付する。(林李奈)