記念写真に納まる受賞者の皆さん=松江市殿町、県庁
記念写真に納まる受賞者の皆さん=松江市殿町、県庁

 創作や発表活動に積極的に取り組む個人・団体をたたえる2023年度島根県文化奨励賞の授賞式がこのほど、松江市殿町の県庁であり、石見音楽文化振興会(江津市)とNPO法人松江サードプレイス研究会ノヴィープロジェクト(松江市)が、丸山達也知事から表彰状を受けた。いずれも音楽活動を通じて地域活性化に貢献している点が評価された。

 石見音楽文化振興会は15年11月に結成。県西部を中心に、平日は部活動指導員として子どもたちに演奏技術を伝え、休日はコンサートを開催するなど石見地域の音楽普及に取り組む。田中健一代表理事(52)は「県西部にも音楽家がいるとアピールし、活動の幅を広げたい」と述べた。

 16年6月に設立したノヴィープロジェクトは、120年前のチェコ製ピアノを演奏できるよう修復し、ピアノを用いた音楽活動を展開。旧大谷小学校(松江市玉湯町大谷)を拠点として、音楽を通じた地域貢献に力を注いでいる。加藤幹雄代表(74)は「受賞を励みに今後の活動につなげたい」と喜んだ。

 県文化奨励賞は1990年度に創設。これまで65個人・団体が受賞した。(原暁)