能登半島地震の発生から4月1日で3カ月がたった。被災地の復興、新たな地域社会づくりをどう進めていくのか。大地震が頻発する日本各地で、緊急時の備えをどうするのか。防災と地震の専門家に課題を語ってもらった。
東北大教授 遠田晋次 後手に回る地震防災
マグニチュード(M)7・6の能登半島地震は沿岸の活断層で起きた。これまでの調査で海底に複数の活断層があると判明しており危険は明らかだったが、大地震は想定されていなかった。このことを重く受け止めなければならない。
津波の想定ではこの活断層は考慮されていたのだが、これらが動けば陸も強烈に...













