小林製薬が製造した「紅こうじ」の粉末原料
小林製薬が製造した「紅こうじ」の粉末原料

 小林製薬の「紅こうじ」の成分が入ったサプリメントを摂取した人が健康被害を訴えている問題で、島根県は2日、新たに2人から健康被害に関する相談があったと発表した。うち1件は、「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」を約20日間摂取した県内の50代男性が一時入院した。県内で健康被害が疑われる事例の報告は計4人となった。

 県薬事衛生課によると、紅麹コレステヘルプを摂取した男性は手足のむくみを訴えて12日間入院した。現在は回復し、退院しているという。

 もう1件は、情報提供の同意が得られていないため非公表としているが、紅麹コレステヘルプを摂取したという。このほか、健康被害以外の相談も3月22日~1日で9件あった。

 同課は、1日までに紅麹コレステヘルプが流通していた県内131店舗から製品が撤去されているのを確認した。現時点で製品の摂取と相談のあった症状の因果関係が不明という。

 製品を摂取して体に不安や異常がある場合には、あらかじめ医療機関に相談した上で受診するよう呼びかけている。

(原暁)