完成した園路=松江市玉湯町玉造、出雲玉作史跡公園
完成した園路=松江市玉湯町玉造、出雲玉作史跡公園

 松江市玉湯町玉造の国指定史跡・出雲玉作跡にある出雲玉作史跡公園の園路が、市民主導で生まれ変わった。公園は出雲玉作資料館から玉造温泉街の途中にあり、園路は資料館と温泉街をつなぐ道。整備を計画し、費用を出し合った市民団体の関係者は地域活性化に期待を寄せた。

 出雲玉作跡には弥生時代から平安時代の約700年にわたって勾玉(まがたま)などを製造した遺構が残り、1922年に国指定史跡になった。出雲玉作史跡公園は旧玉湯町が74年、当時の勾玉作りの工房などを復元して誕生した。

 新しくなった園路は全長130メートルで、道幅が従来の1メートルから2・6メートルに拡幅した。透水性のアスファルトで舗装し、赤茶色で景観を損なわない工夫を施した。

 整備したのは玉造温泉旅館協同組合など13団体でつくる「ワクワク玉造温泉会議」。園路は管理する市文化財課が年数回草刈りをしているが、芝生で急勾配だったため、雨天時に歩行者が滑りやすいのがネックだった。園路を整備し、玉造温泉街の活性化を図ろうと計画した。

 国指定の史跡で整備には国の許可が必要なため、同会議が2023年9月に文化庁に史跡の現状変更を申請し、許可された。施行は地元の建設会社が協力した。

 同団体の北垣茂巳事務局長は「整備を通じて玉造温泉街の町歩きは格段に便利になった。今後も公園の利活用を考えていきたい」と話した。

(林李奈)