新型コロナウイルスのワクチンを巡り、益田市の山本浩章市長(52)は30日、高齢者向けの余剰分が出た場合、接種を受ける考えを示した。危機管理の陣頭指揮を執る立場として、感染リスクを抑えるため。
同日の市議会全員協議会で議員から、危機管理責任者として優先接種を受けるべきだとの意見が上がり、終了後に中島守議長と協議。
先行する高齢者向け接種が進んできたことを踏まえ、キャンセル分が発生すれば打つことを決めた。
取材に「市民からも『市長はなぜ打たないのか』という意見をいただいており、微妙な判断ではあるが、感染リスクを最小化することが必要だと考えた」と話した。
市の64歳以下を対象とする一般接種は、7月中旬に基礎疾患のある人から始まる。
島根県内8市の64歳以下の首長は、石飛厚志雲南市長(54)が優先接種済み。飯塚俊之出雲市長(55)は高齢者向けのキャンセル発生時か、予約枠に空きが生じた場合、日程が合えば接種を受ける方針という。
(中山竜一)