「高校生のための文化講演会」(公益財団法人一ツ橋文芸教育振興会、山陰中央新報社主催)が30日、大東(雲南市大東町大東)、平田(出雲市平田町)両高校であり、写真家で東京工芸大写真学科教授の小林紀晴さん(53)がオンラインで同時講演した。作品も映し出しながら自分史を語り、事件現場撮影時に感じた人間のさがも伝えた。
小林さんは、長野県生まれで、新聞社勤務を経て1991年からフリーカメラマン。著書に小説「写真学生」(集英社)などある。
この日は「写真を撮るって何?」と題し講演した。
高校時代については「楽しくなく、脱出することばかり考えていた」と明かし、卒業後は東京工芸大短期大学部写真技術科でホームレスなどを題材にし、23歳でフリーとなり、アジアもテーマに撮影をする中、2001年9月11日の米同時多発テロ発生時にはニューヨークにおり、現場付近でシャッターも切った。
当時を振り返り「血だらけになって逃げてくる人もいれば、横では普通に清掃を続けている人もいた。自分自身に危険が及ばなければ日常を送り続けるのかなぁ」と現場で感じた人間のさがについて伝えた。
また写真を撮ることを「正解はなく答えは自分でつくるもの。考えは今後の人生のいろいろいろな場面に当てはまる」と語った。
両校にはそれぞれ一ツ橋文芸教育振興会から、小林さんの著作「写真で愉しむ 東京『水流』地形散歩」と集英社文庫100冊セットなどが贈られる。(松本稔史)












