大田市仁摩町天河内の仁摩サンドミュージアムで、切り絵師大谷康雄さん=大田市三瓶町=の作品展が開かれている。1枚の紙から切り出した緻密な114点が、切り絵師の世界を伝えている。2月23日まで。
大谷さんは年明け、76歳で急逝した。市内で切り絵は神社や祭事の飾りに使われるが、技術を継承する人は少なく、後進の育成に取り組んでいた。作品展の会期中もワークショップを開く予定だった。
大谷さんは中学2年の時に父の影響を受け、見よう見まねで切り絵を始め、独学で習得した。切り絵の多くは半紙を切り抜いて制作する。虎や竜、七福神のえびす、海を跳ねるタイといった縁起の良い図柄を、うろこや水しぶきの細部まで再現した。
切り絵の裏に色紙をあてて彩色したアサガオなど花の作品のほか、天井からつるす装飾具「天(てん)蓋(がい)」やかもいに飾る「長押(なげし)飾り」も並べる
大谷さんの訃報に同館の小川英二事務局長は「ご本人ももっと活動を続けたかったと思う。素晴らしい作品をたくさん残された」と追悼した。
作品展は同館の地域密着展として開催し、期間中は大田市民は入館無料(証明できるものが必要)。市民以外は高校生以上800円、小中学生400円。祝日を除く水曜と2月12日は休館。
(勝部浩文)












