みこしや山車を引っ張り大浦地区を練り歩く住民たち=大田市五十猛町
みこしや山車を引っ張り大浦地区を練り歩く住民たち=大田市五十猛町

 大田市五十猛町の大浦地区で13日、春の大祭(おおまつり)があり、住民や子どもたちがみこしや山車を引いてまちを練り歩き、1年間の地域の安全や豊漁を祈願した。

 地区で海の守り神として親しまれる韓神新羅(からかみしらぎ)神社の例大祭で、高さ1・5メートルのみこしを担ぐ。漁師町として長年栄え、漁業者主体で運営してきたが、高齢化で担い手が年々減る中、今年から地区内の11自治会を中心とした実行委員会を組織して運営に当たった。

 大漁旗を立てた漁船20隻が海上をパレードした後、住民らが神社からみこしを引き出し、台車に乗せて地区の約1・5キロを練り歩いた。山車もあり、五十猛町や仁摩町などの子どもが在籍する大田西ベースボールクラブの24人が加勢し、勢いよく引っ張ってもり立てた。

 沿道には、子どもから年配者まで大勢の住民や地区出身者が集まり、歓声が上がった。実行委員長を務めた石田正行さん(76)は「祭りでみんながまとまれる。どうにか盛り上げ、継続させていきたい」と強調した。(勝部浩文)