城山大師像の法要に臨む僧侶と参拝者=米子市久米町
城山大師像の法要に臨む僧侶と参拝者=米子市久米町

 【米子】米子市久米町の米子城山麓にある城山大師像前で21日、恒例の春祭りがあり、参拝に訪れた市民がお茶やお菓子を楽しんだ。

 大師像は1925年に住民有志によって建立された。城山一帯には四国遍路と同様に88カ所の札所があり、200以上の石仏が安置されている。

 春祭りは86年に発足した「城山大師維持奉仕会」が開催し、参拝道の清掃活動などにも取り組む。会員約50人が所属し、今年は大師像の建立100周年に合わせて、式典の開催や記念誌の発刊を計画する。

 この日は米子仏教会の僧侶3人が大師像の前で読経し、市民ら参拝者が深く手を合わせて祈った後、お茶と餅を味わった。

 角真一会長(78)は「今後も多くの人が参拝されるように活動を続けたい」と話した。(中島諒)