錦織功政候補=松江市内
錦織功政候補=松江市内

 錦織功政候補は午前10時半、安来市内のショッピングセンター前で街頭演説を開始。その後、松江市内を回り、財務省など30年間の行政経験を生かして国とのつなぎ役を担うと訴えた。

 学生時代に合唱部で鍛えた喉はつぶれ、色白だった顔は連日の街頭演説で赤黒く日焼け。松江市八幡町の武内神社前の演説では鬼気迫る表情で「全身全霊を傾けて選挙戦を繰り広げた証しだ」と胸を張った。

 自民派閥の政治資金パーティー裏金事件で逆風を受ける中、終盤戦に政治改革の主張を「先頭に立つ」と踏み込んだ。公共事業の推進や中小企業の後継者確保などの政策を挙げ、「人口減少に対し、政策を打って打って、打ち続けると約束する」と力を込めた。

 合言葉は「逆転の錦織」。岸田文雄首相も、国会議員も、司会も皆が連呼した。最終演説は松江市中原町の松江しんじ湖温泉駅前で約900人を集め、「残りの生涯を全てささげて古里の発展のために誠心誠意働く。どうか、私に仕事をするチャンスを与えてほしい」と声を振り絞った。(曽田元気)