山陰インド協会設立支援やケララ州との交流を導いたディーパ・ゴパラン・ワドワ元
駐日インド大使(68)=協会名誉顧問=が、2024年春の外国人叙勲(4月29日付)
で旭日章の最高位にあたる「旭日大綬章」を受章されることになりました。
 
 山陰インド協会の松尾倫男会長が送った祝意を表するメールに対し、ワドワ元大
使からは「温かいメッセージをいただき、心より感謝致します。日本政府から予想もし
ていなかった栄誉をいただき、大変光栄に思いますし、大変恐縮しています。私は
(今後も)できる限り、あらゆる方法で日印関係を促進するように努力し続けます。い
つか家族と一緒に(山陰に)戻ってきて、美しい景色を見せたいと思っています。その
時にお会いできることを楽しみにしています」との返信がありました。
 
 ワドワ元大使は、2012年8月から15年10月までの約3年間、駐日インド大使
(東京)として日本で勤務。その後、19年からはインドの有識者や企業家らの手で設
立された「印日友好フォーラム」の会長を務めるなど一貫して日印間の相互理解やイ
ンドにおける対日理解の促進などに貢献。こうした実績で「日本―インド間の関係強
化及び友好親善に寄与した」として受賞が決まりました。
 
 山陰地方の関係でワドワ元大使は、駐日インド大使在任中の13年1月、前年10
月に開館した中村元記念館を初訪問し、「(記念館は)印日交流の象徴」との言葉を
残されました。以降、13年6月の山陰インド協会設立支援をはじめ、2014年11月
に実施した圏域市長会、圏域ブロック経済協議会、山陰インド協会の3団体合同イ
ンド視察では、ワドワ元大使の出身地であるケララ州への訪問に協力。日印両国の地
域間交流を導き、15年のケララ州と圏域市長会、INJACK(印日商工会ケララ)と圏域
ブロック経済協議会の交流覚書(MOU)調印に尽力するなど長年にわたって山陰―
インド間交流を支援されています。