「出所したら、刑務所に戻らないようにちゃんと働きたい」
「出所後も一人じゃないから。心配してくれる人がいることを忘れずに、その言葉を実現してくださいね」
水戸刑務所の中にある観葉植物や椅子が並べられた一室。出所間近の受刑者と刑務官、福祉専門官が机を囲み、和やかな雰囲気で向かい合って言葉を交わす。
1980年代にフィンランドで始まった精神疾患の治療法「オープンダイアローグ(OD)」を参考に、近年各地の刑務所で取り入れられている更生プログラムだ。
ODは、医師と患者、家族らが開かれた対等な立場で対話を重ねる手法で、約10年前に国内に導入された。
今では、医療現場をはじめ、刑務所などさまざまな対人支援の現場...












