火おこしや勾玉(まがたま)作りを楽しむ「荒神谷古代こどもフェスタ」が5日、出雲市斐川町神庭の荒神谷史跡公園で開かれ、親子連れなど約1200人が古代の人々の暮らしを体感した。
火おこし体験では、円盤が付いた木製の道具「火きりきね」で、燃えやすくするためにガマの花粉をかけた木材をこすり、摩擦熱で煙や火が出ると歓声が上がった。ろう石をやすりや紙やすりで磨く勾玉作りやベンガラ染め、藍染め体験もにぎわった。
火おこし体験が昨年に続き2回目という、出雲市立塩冶小6年の竹治薫杜君(11)は「去年は火が付かなかったけど、今年は付いてうれしかった」と喜んだ。
イベントは、遺跡や古代の文化に興味を持ってもらおうと、NPO法人出雲学研究所が毎年、こどもの日に開催。今年は荒神谷遺跡の銅剣発見40年記念で、島根県観光キャラクターの「しまねっこ」や、出雲市の湯の川温泉のゆるキャラ「湯あがり美人姫やがみちゃん」も姿を見せた。 (黒沢悠太)













