新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行してから、8日で1年がたち、山陰両県の行政対応が様変わりしている。新型コロナが季節性インフルエンザと同様の扱いになり、市町村はワクチン接種可能な医療機関の把握を取りやめ、保管のための高性能冷凍庫の譲渡も進む。両県民が翻弄(ほんろう)されたコロナ禍は落ち着き、終息に向かいつつある。
「求めがあれば接種は続けていきたい。ただ需要があるかどうかは別」。坪内内科小児科医院(松江市宍道町宍道)の坪内研二院長は今後のワクチン接種の動向に気をもむ。コロナ禍は多い時で1日20人程度が受診・検査に来たが、最近は数人に減った。「緊迫感はなくなり、身近な病気という認識がかなり浸透した」と話す。
ワクチン接種を巡っては、...