【松江】松江市殿町、全国健康保険協会島根支部は島根県の「精神および行動の障害」の1人当たり医療費の高さが全国1位になっていることを受けて、メンタルヘルス向上や予防などを目的とした動画を2本作成した。
協会けんぽ島根支部加入者のメンタルヘルス関連の年間1人当たり外来医療費は例年全国1位。2021年のデータで全支部の平均が1人当たり年間5709円なのに対し、島根支部は8499円と高い。
動画は医師や産業看護師が監修し、ストレス要因や更年期の基礎知識、ストレスへの考え方を見直す「リフレーミング」といった自分でできるケアを学べる。管理職用の動画では、共感や肯定的な姿勢などを意識し、傾聴する重要性などを学習できる。
動画はユーチューブで9月30日まで無料公開する見込み。動画を制作した企画総務部の空野遙さん(28)は「職場での研修などにも動画を役立ててほしい」と話した。
(林李奈)