女子サッカーなでしこリーグ2部・ディオッサ出雲FCの選手によって収穫された出雲市特産の西浜いもが、アイスクリームになった。11日に市内であるホーム戦から、試合会場で販売される。
西浜いもは強い甘みが特徴のサツマイモ。同市湖陵町差海の耕作放棄地を開墾したチーム専用の「ディオッサ農園」では、選手が苗植えや収穫に携わった。
農園を管理する鎌田勉さん(73)=出雲市小山町=が、暑い季節でもファンに楽しんでほしいと、アイスクリームづくりを考案。焼き芋の皮をむいてペーストにし、冷凍した後、知人の島根県飯南町の業者に加工を依頼した。このほど500個が完成した。

商品名は堺陽二監督が命名した「ディオッサ愛す」。カップ入りで1個350円。売り上げの一部はチームの活動費として寄付される。
8日に同市矢野町の出雲ドーム前でお披露目会があり、練習を終えた選手らが早速試食した。柳瀬絵莉選手(26)は「素材の甘みと風味がおいしい」、宮川真莉乃選手(28)も「粒が入って芋の食感が楽しめる」と、おいしそうにほおばった。
堺監督は「アイスを食べながらディオッサを応援してほしい」と話した。
(佐藤一司)