見ごろを迎えた姫逃池のカキツバタ=大田市三瓶町
見ごろを迎えた姫逃池のカキツバタ=大田市三瓶町

 大田市三瓶町の三瓶山北の原にある姫逃池(ひめのがいけ)で、カキツバタが見ごろを迎え、来訪者を楽しませている。

 姫逃池は、くぼ地に水がたまった全周約300メートル、水深約1メートルの浅い池で、池の中央にカキツバタが群生してできた浮島がある。岸側と合わせて毎年数千本が咲き、島根県の天然記念物に指定されている。

 今年は5月始めに咲き始め、見ごろを迎えた。紫色の花を中心に、白色もわずかに混じる。この日は市内の保育園が北の原に遠足で訪れ、一部の園児や保護者が池に足を運び、初夏を感じ取った。花は今月下旬まで楽しめるという。

 大田市長久町の会社員原弘明さん(36)は「とてもきれいで、三瓶山の自然の豊かさを感じる」と話した。

 (勝部浩文)