勝部倫子さん(右)から災害への備えを聴く住民ら=浜田市内村町、美川まちづくりセンター
勝部倫子さん(右)から災害への備えを聴く住民ら=浜田市内村町、美川まちづくりセンター

 浜田市内村町の美川まちづくりセンターで15日、梅雨入りを前に住民向けの防災講座があった。保険会社の社員が避難先を複数確保する重要性や非常食を定期的に食べて補充するよう求め、15人が耳を傾けた。

 防災講座は同センターが主催。島根県内で防災セミナーを開く明治安田生命保険相互会社松江支社出雲営業部の勝部倫子さん(46)が講師を務めた。

 勝部さんは地震や水害の際、大勢が集まる避難所では感染症や避難所に行くまでに被災するリスクが高まると説明。状況次第で知人宅やホテル、自宅も避難先になり、ハザードマップで危険箇所になっていないか把握するよう求めた。

 防災グッズは水や非常食、携帯トイレを優先に1週間分そろえるのが望ましいと指摘。非常食は古いものから食べて補充すれば、有事の際、自分好みの食品を用意でき、ストレスが緩和されると助言した。

 佐々木和文センター長(65)は「梅雨に入れば、いつどこで災害が起きるか分からない。知識を蓄えて自助や共助の力を高めていきたい」と話した。(宮廻裕樹)