フランク・ステラの訃報を知ったのは、自宅に届く新聞の朝刊だった。その時とっさに思ったのは、もうステラ本人から私の新作についてのコメントをもらうことはできない、ということだった。人として当然あるはずの思いやりの気持ちがないこの非情な心境は、それだけステラからの返事が私の作品にとっ...