【大田】日本郵便中国支社(広島市中区)は23日、大田市の世界遺産・石見銀山遺跡を題材にした第10弾のオリジナルフレーム切手を発売する。江戸時代の石見銀山領代官・井戸平左衛門の肖像画などをデザインした。2027年の登録20年に向けて遺跡のPRに一役買う。
世界遺産に登録された07年以降、1、2年ごとに新しいデザインで制作。84円切手10枚と切手ではないメイン写真1枚が、B5大の1シートに収まる。第10弾は陽光が差す龍源寺間歩の入り口の全景写真をメインに据え、井戸平左衛門のほか、羅漢寺の五百羅漢、石見銀山資料館、鞆ケ浦の航空写真など名所、偉人を載せた。
価格は1550円。大田、江津、川本、美郷、邑南の5市町の全62郵便局で取り扱う。販売部数は千シート。
22日は大田市役所への贈呈式があり、日本郵便の森脇忍・石見東部地区連絡会地区統括局長(63)が「石見銀山遺跡の保存やPRへの一助になりたい」と意気込み、船木三紀夫副市長は「登録20年に向けた機運の醸成に期待している」と話した。
(勝部浩文)