島根県教育委員会が非常勤講師を懲戒免職処分にしたにもかかわらず、公表していないことが7日、県教委への取材で分かった。
県教委総務課によると、非常勤講師は勤務時間外に交通違反をして事故を起こし、3月4日付で懲戒免職処分になった。
県教委の基準は懲戒免職の場合、氏名や職名、処分理由などを原則公表する。同課は非公表にした理由として、被害者が厳罰を求めおらず、県教委とは別に非常勤講師が所属している団体が処分を公表しなかったと説明。県教委の勤務は月に数回程度だったという。
教育総務課の野々内昭浩課長は「他団体が公表しない中で明らかにすれば、他団体が非公表とした意味をなさなくなる。職員の勤務態様や被害者の処罰感情など総合的に判断した」と説明。団体名を非公表にする理由は「団体の批判につながりうるため」と話した。
(原暁)










