旧木田小学校の木造校舎を地域交流施設として使う木田暮らしの学校(浜田市旭町木田)で9日、雑巾がけのタイムを競う大会があった。参加者は足をもつれさせながらゴールに滑り込み、閉校した校舎に歓声が響いた。
木田小は2013年3月に閉校した。雑巾がけ競争は1936年築の歴史ある校舎を生かそうと、木田地区振興協議会が主催し、8回目となる。
小学生低学年から一般までの男女8部門と5人一組の団体の部に、地元内外から延べ76人が出場し、今年は島根県外の親子の参加もあった。
コースは小学生低学年が直線の往復50メートル、高学年以上は直角コーナーのある往復88メートルで、滑りやすいよう特製の米ぬか雑巾を使用した。選手は体勢を崩して途中転んだり、はいつくばるようにゴールしたりし、参加者からは「頑張れ」「もう少し」と声援が飛んだ。
木田小の卒業生で江津市二宮町の会社員田村征大さん(27)は「長い廊下が懐かしい。閉校後の学校がこんなに多くの人で盛り上がるのがうれしい」と話した。
(吉田雅史)