登録証を手に記念撮影する、半場徳一会長(左から3人目)ら関係者たち=浜田市港町、原井小学校
登録証を手に記念撮影する、半場徳一会長(左から3人目)ら関係者たち=浜田市港町、原井小学校

 浜田市内の子ども神楽を支援する団体「どんちっちサポートIWAMI(いわみ)」の後継者育成活動が、日本ユネスコ協会連盟(東京都)の「プロジェクト未来遺産」に選ばれ23日、同市港町の原井小学校で登録証の伝達式があった。団体関係者が喜びとともに、伝統芸能の保存継承へ誓いを新たにした。

 どんちっちサポートIWAMIは、少子化による子どもたちの神楽離れを危惧し、市内の神楽関係者らで2008年に発足。発表の場が少なかった子ども神楽団体を主役にした神楽大会「いわみ子供神楽フェスタ」を毎年開くなど、支援に携わってきた。

 伝達式では、プロジェクト未来遺産の斎藤裕嗣委員が「子どもたちの郷土愛を醸成し他団体のモデルになる活動だ」と評価し、登録証を半場徳一会長に手渡した。半場会長は「本当にうれしく重みを感じる。今後も後継者育成に励みたい」と話した。

 この日はいわみ子供神楽フェスタも開かれ、10団体が出演し約500人が来場した。

 プロジェクト未来遺産は地域の文化や自然を守り、100年後の子どもたちに伝えていこうという取り組みを日本ユネスコ協会連盟が顕彰し登録するもので、全国の83件が登録されている。(中村成美)