「この町の変遷を見ながら医療を続けてきました」。穏やかな表情でそう語るのは、北海道中央部の旧産炭地、奈井江町の診療所で65年にわたり医療に従事してきた医師の方波見(かたばみ)康雄さん(97)だ。「医療とは、病を患う...