松江市出身の俳優糸川耀士郎さん(31)が、囲碁を題材にした人気漫画が原作の舞台「歌絵巻『ヒカルの碁』序の一手」に主演する。5日から東京都内で上演され、主人公・進藤ヒカル役を務める。静かなる熱戦が繰り広げられる囲碁のシーンを舞台でどのように表現するのか。糸川さんに作品の魅力や意気込みを聞いた。
 

進藤ヒカル役を演じる糸川耀士郎さん(c)ほったゆみ・小畑健/集英社 (c)歌絵巻「ヒカルの碁」製作委員会


 ー漫画「ヒカルの碁」は週刊少年ジャンプで連載された人気作品。どのような印象を持っていたのか。

 小学生の頃、友達の家に「ヒカルの碁」の単行本があって見せてもらった記憶があります。それから今まで、生活の中で碁というものに触れてこなかったので、ほぼ初見のような状態でこのお話をいただいた時に漫画とアニメを見始めました。ヒカルの碁の世界にも碁の世界にもすごく魅力を感じたので、なぜあの時もっと読み進めなかったんだろう…と後悔しました。見始めてからは、面白くてあっという間に最後まで読み切りました。今もまだ、囲碁の棋力は全然高くないですが、それでも物語に没入できる、素晴らしい漫画だと思っています。

 ー主人公・進藤ヒカルはどういうキャラクターか。演技で意識するポイントは。

 ヒカルというキャラクターは真っすぐだけど子どもっぽい所も多く、感情もすぐに表に出るし生意気な所もあって…。でも、それがすごくリアルだなと感じました。言葉遣いも、台本と向き合うとすごく子どもっぽさを感じる所があります。...