（左）は落書きされる前のタヌキの絵、（右）は落書きされたタヌキの絵＝松江市宍道町宍道
松江市在住のイラストレーターＰｏｒｉ（ポリ）さん（３７）が同市宍道町の民家の壁に描いたウォールアート作品が、スプレーで落書きされる被害に遭ったことが６日、分かった。松江署が器物損壊容疑で調べている。Ｐｏｒｉさんは「これ以上、同様の行為をしないでほしい」と訴えている。
ウォールアートは昨年１０月、絵本で宍道町を盛り上げるプロジェクトの一環で手がけ、町内１３カ所にＰｏｒｉさんの絵本「まてまてぼうし」に登場する動物を描いた。
４日にクマ、キツネ、タヌキの絵の一部が黒いスプレーで塗りつぶされているのをＰｏｒｉさんが発見した。自宅壁に描かれたクマに落書きされた同町昭和の園田博友さん（７７）は「腹が立って仕方がない」と憤った。
絵は近く修復する。Ｐｏｒｉさんは「場所を提供してくれた皆さんの好意を踏みにじる行為で、非常に残念。一刻も早く直したい気持ちでいっぱいだ」と話した。
（林李奈）
