湊山公園の猿が島＝米子市西町（資料）
米子市は１１日、湊山公園（米子市西町）のニホンザル飼育施設から４歳の雌１匹が脱走し、同日昼に市街地で捕獲されたと発表した。けが人や器物の被害は確認されていない。
市によると、１０日午前１１時ごろ、住民から市久米町でサルを目撃したと市に通報が入った。市職員、警察が捜索し、１１日午後１時４８分に同市東町で捕獲。マイクロチップの情報から湊山公園内で飼育していたサルと確認した。
湊山公園の飼育施設「猿が島」はおりの中で４８匹のサルを飼育しており、何日時点で逃げ出していたのかは不明。屋根のフェンスの一部が老朽化で破断しており、力を加えると隙間から抜け出せる状態になっていたという。１１日に破断した部分は応急処置した。他に逃げたサルはいない。
市都市整備課の本干尾崇史課長は「おりの点検の方法などを見直し、再発防止に努める」と話した。
昨年１１月には、清掃中の作業員が扉を開けたままにし、雄１匹が脱走。約４０分後に捕獲されている。
（中島諒）
