しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)で死んだ雌のシロイルカ、アーリャの献花台が設けられた。訪れた来館者が、名物「バブルリング」を最初に披露した功績を振り返り、産んだ子イルカの成長を願った。
アーリャは推定26~28歳。1999年から館内で飼育され、2009年にシーリャ(雄)、14年にミーリャ(雌)を産んだ。今月1日に3頭目を出産後、体調が急変し、11日午前1時41分に死んでいるのが確認された。
アクアスは12日、パフォーマンスプールの入り口付近に献花台を設置。台上にアーリャの写真や県内外から贈られた花束を並べ、自由にメッセージを書き込むノートを用意した。
14日も大勢の来館者が献花台に立ち寄り、手を合わせた。広島市中区の小学2年の小川あきらさん(8)はノートにアーリャとバブルリングの絵を描き「リングを天使の輪っかに見立てた。天国でもゆったり泳いでくれたらうれしい」と話した。
現在、シーリャとミーリャがバブルリングの芸を引き継いでいる。松江市大海崎町の会社員古藤達也さん(38)は「3頭目の子どもも成長し、幸せのリングを届けてほしい」と願った。
(宮廻裕樹)