ねじり鉢巻きに法被姿でみこしを担ぎ、練り歩く男衆=江津市江津町
ねじり鉢巻きに法被姿でみこしを担ぎ、練り歩く男衆=江津市江津町

 江津市江津町の山辺神社で14日、恒例の「江津祇園例大祭」があった。小雨が断続的に降る中、ねじり鉢巻きに法被姿の男衆50人がみこしを担いで勢いよく繰り出し、見物客が開運や無病息災を願って見守った。

 山辺神社は江の川河口に近く、毎年の祭りで水の安全や無病息災を祈願する。今年は市内他地区から助っ人を加え、昼過ぎに神社を出発。「エイサー、ヨイサー」と迫力あるかけ声で息を合わせ、周辺市街地約4キロを練り歩いた。

 沿道で見守った近くの徳田善子さん(77)は「力強いかけ声とみこしを見ると自然と元気が出る。地域の宝としていつまでも続いてほしい」と笑顔で話した。列に加わった山辺神社みこし会の木下正臣隊長(48)は、「伝統を次世代に継承するのが男衆の役割との誇りを持ち、続けたい」と意気込んだ。(村上栄太郎)