今年5月、農政の根幹となる改正食料・農業・農村基本法が成立した。国際情勢の変化なども踏まえて、「食料安全保障の確保」を基本理念に掲げている。しかし、その具体的な戦略となると、実効性あるものが打ち出されているとは言い難い。はっきり言うと、日本農業が未曽有の危機に直面している切迫感がそこに...