「土蜘蛛」を披露する矢上高校の神楽愛好会=広島県安芸高田市美土里町、神楽門前湯治村神楽ドーム
「土蜘蛛」を披露する矢上高校の神楽愛好会=広島県安芸高田市美土里町、神楽門前湯治村神楽ドーム

 全国の高校生たちが神楽を舞う「高校生の神楽甲子園」が20、21の両日、広島県安芸高田市美土里町の神楽門前湯治村神楽ドームであった。山陰両県の7校を含む過去最多の22校が中四国、東北、九州から出場し、観衆を魅了した。

 山陰からの出場は島根が邇摩、浜田養護学校、矢上、浜田商、飯南、江津の6校。鳥取は日野の1校。

 矢上は神楽愛好会が「土蜘蛛(つちぐも)」を披露。勇壮で迫力のある舞いに、観衆が大きな拍手を送った。

 浜田商は郷土芸能部が「岩戸」を演じ、2年の品川生翔(いくと)さん(16)は「浜田を代表し、広島で石見神楽を披露できて良かった。各地の学校のさまざまな舞いを近くで見られるのも勉強になる」と述べた。

 神楽甲子園は、安芸高田市が出演校などと実行委員会をつくって毎年開催しており、今年が13回目。

 (錦織拓郎)