炎の中に使い古した筆をくべる参加者=浜田市蛭子町、神並山天満宮
炎の中に使い古した筆をくべる参加者=浜田市蛭子町、神並山天満宮

 使い古した筆に感謝する筆供養が25日、浜田市蛭子町の神並山天満宮であり、市内の書道教室に通う児童ら約30人が書の上達を祈願した。

 神並山天満宮は「学問の神様」として知られる菅原道真を祭り、拝殿横には江戸時代に築いたとされる筆塚がある。参加者は筆塚前で神事をした後、炎の中に書道教室などから寄せられた筆約50本を感謝の気持ちを込めてくべた。

 拝殿内には未就学児-中学生が応募した筆塚書道展の入選作品77点が展示され、特別賞の5人の表彰式もあった。

 「石見神楽」の書で大賞を受賞した浜田第二中学校3年、横山都美子さん(14)は「大人っぽい雰囲気で書くよう意識した。5歳のころから応募していて大賞を取れてうれしい」と笑顔だった。

 筆供養と書道展は地元住民らでつくる実行委員会が毎年開き、27回目。(中村成美)