「このまま異常気象が続けば、ブランド維持が難しくなる」。島根県奥出雲町三所の標高約250メートルの水田約8ヘクタールで、ブランド米の「仁多米」を育てる農事組合法人・石原里田の和久利健代表理事がつぶやいた。  仁多米は国内最大のコメのコンクール「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で13回金賞に輝く島根を代表するブランド米だ。その生産者の間で、年を追って顕在化する気候変動が懸念材料となっている。  中国山地にかかる大自然の中で栽培したコメは甘味や強...