2019年夏、青山学院大男子バスケットボール部主将の納見悠仁(当時22歳)は、岐路に立っていた。Bリーグに所属する複数球団から来ていた「特別指定選手」としての誘い。神奈川県出身の納見が選んだのは、当時B1に再昇格したばかりの島根スサノオマジックだった。  縁もゆかりもない地でキャリアをスタートさせた理由の一つは、試合に出場して成長できるチャンスがあると考えたから。17~18年シーズンの戦いでB2に降格した島根...