石川文洋によると、ベトナム戦争を取材中に亡くなった日本人ジャーナリストは、カンボジアやラオスを含めると14人に上る。そのほとんどがカメラマンだった。

 峯弘道は1968年3月、乗り合わせた装甲車が地雷に触れて死去、日本人ジャーナリストとして最初の殉職者となった。戦火を逃れて川を渡る親子を撮った「安全への逃避」でピュリツァー賞など数々の賞を受けた沢田教一は70年にプノンペン郊外で銃弾を受けて死亡した。

 石川の調べでは約70人...