感謝状を受け取った足立勇二さん(中央)=出雲市塩冶有原町2丁目、出雲署
感謝状を受け取った足立勇二さん(中央)=出雲市塩冶有原町2丁目、出雲署

 出雲市大社町日御碕地区で7月9日に県道が崩落した際、交通誘導で二次災害を防いだとして、出雲署が5日、タクシー運転手の足立勇二さん(66)に感謝状を贈った。

 足立さんは7日9日午後6時20分ごろ、日御碕の宿泊施設に乗客を届け、大社町の市街地方面に戻っている最中、道路が陥没しているのを発見。車両から降りた後、向かって来た車の運転者に対し、身振り手振りで危険を知らせ、事故を防いだ。

 三浦祐明署長から感謝状を受けた足立さんは「対向車が目に入って止めないとと思った。自分の行動が役に立ち、うれしい」と話した。

 足立さんが勤務する出雲観光タクシー(出雲市大社町北荒木)は、今回の出来事を受け、他の車に対し、光で異変を知らせる器具をタクシーに配備した。渡部稔社長は足立さんの行動について「突然の出来事の中で、冷静に勇気ある行動をしてもらった」とたたえた。

(片山皓平)