鳥取県の平井伸治知事らが14日、梅雨前線の影響により鳥取、島根両県などで7日以降に発生した大雨被害を「激甚災害」に指定するよう、東京・永田町の内閣府で棚橋泰文防災担当相に求めた。棚橋担当相は「被害額を積み上げている最中なので可否について申し上げられない」と述べるにとどめた。

 激甚災害は、インフラ、農業などの被害額が一定基準を超えると指定され、復旧事業の国庫補助率がかさ上げされる。

 要望は非公開。中国地方知事会長の村岡嗣政山口県知事とともに面会した平井知事に対し、棚橋担当相は「国土強(きょう)靱(じん)化の5カ年加速化対策の手法なども入れ、災害復旧に役立つ財政措置をしっかり講じていきたい」と応じたという。

       (白築昂)