東京・上野の国立西洋美術館で開催中の「内藤コレクション 写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」を鑑賞したのは外出を控えるようにとの報道が出た炎暑の昼下がりだったが、想像以上の混みかたと熱気に驚いた。子供も多く、退屈もせず見入っていたのは、絵柄に漫画風のものもあって面白いからだろう。

 「聖務日課聖歌集零葉」の前には、楽譜に合わせて低い声でハミングする中...