安来市広瀬町西比田で18日夜、西比田愛宕祭りの宵祭りがあった。笛や太鼓の音が地区内に響き渡り、約80発の花火が夜空を彩って住民を楽しませた。
祭りは江戸時代に大火があり、火の神を祭る愛宕神社を勧進して火難防止を祈願したのが始まりとされる。
地区内の4自治会が山車や屋台を繰り出した。比田太鼓が勇壮な音色を響かせ、田楽ばやしの「かしらうち」を演じる追神頭打(おいがみかしらうち)供盛団が練り歩いた。
子どもばやしでは子どもたちが太鼓やかねを鳴らし、周りで大人たちが笛を吹いた。山車の上ではヤマタノオロチ退治を題材にした人形劇の披露もあった。
子どもばやしで太鼓を担当した比田小学校5年、上田真聖(まさきよ)さん(10)は「たたく数を注意しながらやった。拍手を受けてうれしかった」と話した。
(狩野樹理)