救命胴衣を着ける児童=松江市西川津町、川津小学校
救命胴衣を着ける児童=松江市西川津町、川津小学校

 【松江】境海上保安部職員を招いた「水辺の安全教室」が15日、松江市西川津町の川津小学校であり、夏休みを前にした6年生62人が事故防止意識を高めた。

 職員3人のうち交通課安全対策係長の石橋純一さん(41)が海水浴を安全に楽しむための約束として、子どもだけで海に行かない▽1人で泳ぎに行かない▽海水浴場以外で泳がない|などを挙げた。

 その上で、ペットボトルを浮き輪代わりにして、溺れている人を助ける方法を伝授。肺に少しの空気があれば人間は水に浮くことを話すとともに「自分で助けに行かずにペットボトルに少量の水を入れて投げてあげよう」と呼び掛けた。

 児童は2人一組で救命胴衣の着用体験もした。山本千(ち)遥(はる)さん(11)は「毎年海に行くけど救命胴衣のことは考えたことがなかった。買いに行って安全に海で遊びたい」と話した。

 1955年に瀬戸内海で起きた紫雲丸衝突事故で児童が犠牲になった川津小が、水難事故防止などを目的とする紫雲丸学習の一環で開いた。 (金津理子)